2021.07.09

システムとマーケティングを組み合わせれば大きな価値が生まれる

上田 周平
マーケティングシステムコンサルタント
博報堂 マーケティングシステムコンサルティング局


博報堂DYグループにおけるDX支援の中心的組織の一つ、マーケティングシステムコンサルティング局。そこでマーケティング戦略の立案からシステムの実装・運用までを手掛けるのがマーケティングシステムコンサルタントです。3年前にキャリア採用で博報堂に入社し、現在マーケティングシステムコンサルタントとして活躍する上田周平に、博報堂に入った理由や仕事の面白さについて話してもらいました

 

フリーランスから組織の一員に転じた理由とは

─上田さんのプロフィールを教えてください。

新卒で外資系のSIer ( System Integrator )に入って、営業の仕事を6年ほどやりました。インターネットビジネスに興味があって、事業づくりに関わりたいという思いもあったので、博報堂DYグループのDAC(デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム)に転職して、アドテクノロジーや事業企画などに関わりました。自分でサービスを企画して販売し、導入後のフォローまで手掛けたこともありました。

その後、子どもが生まれたこともあって、自分で働き方をデザインしたいと考えるようになり、独立してフリーランスのITプロデューサーとして5年間働きました。ちょうど子育てがひと息ついたタイミングで、キャリアをストレッチしたいという想いが強くなり、博報堂への入社を決めました。

─フリーから大組織の一員になるのは、大きなチャレンジだったのではないでしょうか。

フリーランスには、ワークスタイルを自分で決められるというメリットがあるのですが、一方で、職能を地道にお金に変えていく仕事なので、レバレッジが生まれないというデメリットもあります。しかし大きな組織に入れば、5人のチームでも10人、20人分の価値を生み出すことができる。そう考えました。

もう一つ、それまで自分が携わってきたシステムやデータに関するスキルと、博報堂のマーケティングのノウハウを掛け合わせれば新しいことができるのではないかという思いもありました。システムの仕事は一つのプロジェクトが完結した時点で終わることが多い仕事で、長く一つの案件に関わってより大きな価値を生み出していくということがなかなかできません。また、裏方の仕事なので、社会に対して自分たちがどのような価値を提供できているのかがわかりにくい仕事でもあります。しかし、システムにマーケティングの視点が組み合わされば、社会とのつながりが感じられるし、企業や生活者に継続的に価値を提供していけるのではないか。そう思ったわけです。

個性や特技をいかしてのびのびと働ける会社

─博報堂に入社しての率直な感想をお聞かせください。

博報堂のグループ企業で働いた経験もあったので、多様なバックボーンをもった人たちが働いていることは知っていました。でも、予想以上にいろいろな人材が集まっている会社であることが、入ってみてわかりましたね。

おそらく世の中の皆さんは、総合広告会社の社員のミッションはポジションごとにきっちり決まっていて、みんなそれを研ぎ澄ませていくような働き方をしているのだろうなと思っていらっしゃると思うんです。でも実はそんなこともなくて、それぞれが自分のバックボーンを活かしながら、個性や特技をいかしてのびのびと働いています。博報堂に入社して、そのことが実感できました。

─組織に馴染むまでに時間はかかりましたか。

すぐに馴染むことができました。キャリア採用で転職を目指されている人たちは、「新しい職場に馴染めるかな」という不安があると思うんです。でも、博報堂に関しては、そういう不安は無用だと思います。物腰の柔らかい人が多いし、キャリア入社の人も多いので、雰囲気はすごくオープンです。とくに私が現在所属しているマーケティングシステムコンサルティング局は、キャリア採用で入社してきた人の方が圧倒的に多いので、「外様感」は一切ありませんね。

─マーケティングシステムコンサルティング局では、人材の多様性はどのように活かされていますか。

部署名に「システム」と入っているので、みんなにシステムの専門家だと見られがちですが、実際はプランニングやUXデザインなどいろいろな案件を手掛けている部署です。その多様な案件に対して、様々な人材がそれぞれに力を発揮するというのがこの局のスタイルです。

一人ひとりが仕事の幅を広げていくことも可能ですし、広げ方もそれぞれの判断に委ねられています。自分の強みや興味関心を軸にしながら、「少し背伸びすれば届くかもしれない」というところに常に挑戦することができます。周囲に相談できる人がたくさんいることもあって、チャレンジしやすい環境が整っていると言えると思いますね。

すべての仕事に学びがある

─マーケティングシステムコンサルタントというポジションの仕事内容についてお聞かせください。

クライアントのビジネスやDXの課題を俯瞰的に把握して、マーケティング視点やシステム視点で解決策を考えていくのが、マーケティングシステムコンサルタントの役割です。戦略を考えるだけでなく、実装や運用までを手掛けるところが、一般的なコンサルタントとの違いです。

例えば、マーケティングのDXという課題を解決する場合は、マーケティングやプランニングのプロと一緒に、ECサイトの立ち上げから、体験設計、UXデザイン、顧客育成の方法までを考え、それをシステムとして実装し、さらにビジネスの成功をクライアントと一緒に目指していきます。

─この仕事の難しさはどのようなところにありますか。

定型の仕事がほとんどないところですね。様々な業種業態のクライアントから、多様な種類のご相談をいただきます。それに対して、一つひとつ最適なご提案をしていくのが難しくもあり、楽しくもあります。すべての仕事においてそのつど学びがあるという点で、とてもやりがいのある仕事であると感じています。

─最後に、あらためて博報堂に入社してよかったと感じることをお聞かせください。

よかったことはたくさんあります。大きな組織でダイナミックな働き方ができるようになったこと。関われる案件の幅が格段に広がったこと。今まで以上にいろいろな人とのつながりができたこと。自分自身ができることが増えたこと──。それから、マーケティングの仕事に本格的に関われるようになったことも、よかったことの一つです。

実際にマーケティングの仕事に携わって感じたのは、誰にでもマーケターの素養はあるということです。生活者は何を必要としていて、生活者に何をどのように届ければいいかを考えることが、すなわちマーケティングです。誰もがいち生活者ですから、その視点でいろいろなアイデアを出すことができるわけです。

とくに博報堂は「生活者発想」をフィロソフィーにしている会社です。自分の専門性をもちながら、生活者発想を軸としたマーケティングの領域に仕事をストレッチしていくことができるのが、博報堂という会社で働く大きな意義です。得意なことがあって、マーケティングにも興味がある。そんな皆さんに、ぜひ博報堂に入社してほしいと思います。


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