2022.07.13

“できること”ではなく、“やるべきこと”から考える楽しさ

中村 颯汰 
ジュニアデータサイエンティスト 
データドリブンプラニング局


さまざまな業界からのキャリア入社者が多数活躍している博報堂。
今回は、博報堂への入社以前も一貫してデータ分析を起点とした戦略立案や支援業務に従事してきた中村さんに、博報堂の仕事の面白さ、DX領域に携わるやりがい、そして今後の野望などについて話を聞きました。 

学生時代から、幾度となく魅力を感じていた博報堂 

まずは、中村さんが博報堂に入社するまでのご経歴について教えてください。 

新卒入社したマーケティング・リサーチ会社では、リサーチャーとしてクライアントの課題ヒアリングから調査設計、分析、レポーティングといった調査業務を担いました。その後、2社目となる食品メーカーでは、リサーチャー経験を活かした調査組織のリードや業務設計、製品ブランドにおけるコミュニケーション戦略などを担当。3社目となるパソコン・プリンターメーカーでは、Eコマースを中心とした営業〜製品・マーケティング関連の戦略立案支援や最適化設計支援などに取り組みました。 

次のステージに、博報堂を選んだポイントは何でしたか?

実は自分の人生の中で、「博報堂っていい会社だな」と思うタイミングが幾度となくありました。最初は、学生時代にイベント運営のアルバイトをしていた時のこと。博報堂の担当営業の方の対応が、自分のようなアルバイトにも、とてもフレンドリーで優しかったんです。また、新卒入社した会社でも、パートナー企業という立場で博報堂と関わる機会は何度かあり、その度に、データ活用に長けている会社なんだなと感じていました。そういったイメージがあった中で、自らのスキルや経験を活かせるデータサイエンティストの募集がタイミングよく出ており、すかさず応募したというのが正直なところです。

ユーザーの消費行動とその結果の因果を、いかに仮説立てるか 

現在の仕事内容について教えてください。 

通信・金融・食品といった業界のクライアントに対して、マーケティング施策や広告・キャンペーンなどを実施した後に、それがどれほど売り上げに貢献していたか、どれほど効果があったのかなどを可視化する「効果検証」を行う仕事がメインです。その他にも、そもそもどういった広告を打っていくのか、何を訴求するのかなどを検討するための材料として、企業のイメージが生活者にどのように醸成されているか、構造を把握するための「消費者調査」や分析を行ったりもしています。 

中村さんが、今の仕事で向き合っている課題を教えてください。

特に施策が成果に与える影響を定量化する統計学的な分析(マーケティング・ミックスモデリング)においては、いかにユーザーの消費行動や事象と、その結果の因果を仮説立てできるかが大切です。消費者目線で人はどのように消費行動を起こしているのか?だったり、企業目線で具体的な数値目標(KGI・KPI)に対してこの施策がどの程度達成されているか?など私自身、改めて考える時間が増えています。 

ちなみにマーケティング・ミックスモデリングは、その成果として、クライアント企業の投資の最適配分を理論上出すことができるものでもあります。「○○でいくらまで投資を増やしたほうがいいor減らしたほうがいい」という結論を導き出すことによって、クライアント企業がムダなマーケティングの予算投資を抑えられたり、その分を新たな製品開発に投資できたりするため、DXという観点からも、その意義はとても大きいと思っています。

社内に蓄積された豊富なデータと、それを活用できる環境の魅力 

れまでの仕事の中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

某通信キャリアから「こういう方向性で企業広告を打ちたい」という相談を受けた際に、そもそもその訴求内容でいいのかどうか、それがお客様の売上向上につながるのかどうかを、博報堂の保有するデータを使って分析させていただいたことがありました。お客様に構想や仮説をご説明する時には当然何らかの根拠が必要になりますが、特にこれまでのデータ分析経験を有意義に活用できた実感があったため、とても印象に残っています。 

その他、入社してから驚いたことなどがあれば教えてください。 

入社してみると、想像以上にさまざまな外部データや独自の調査データを持っていることに驚きました。中には、世の中のトレンド情報を独自にまとめているものなど、見ているだけで楽しいデータも数多く揃っています。さらには、それらのデータに社内の誰もがアクセスできる環境やツールが整備されていて、かつ「このデータはこういう風に解釈するんだよ」という資料まで一緒にまとめられていたりする。ここまでデータが統制・システム化されているというのは、他社にはない大きな強みだと思っています。 

さまざまな領域に特化したデジタル人材が集まる強さ 

報堂でDX領域に携わるやりがいや楽しさは、どんなところにあると思いますか? 

クライアントの抱えている悩みや課題に対して、どうやって解決するのかを既存のサービスや手段にとらわれずに考えられることが、博報堂ならではの楽しさだと思っています。例えば、広告をはじめとするユーザーコミュニケーションを形にするだけではなく、時には「新たなアプリをつくりましょう」という提案をすることもできる。既存の広告会社としての枠を飛び越えた提案が可能なのも、さまざまな領域に特化したデジタル人材が揃っている博報堂ならではです。 

では、どんなデジタル人材に博報堂をおすすめしたいですか? 

データ活用に関して、より課題の本質的解決に取り組んでいきたいという方におすすめしたいです。言い換えるのであれば、「お客様の課題を解決するために何をしたらいいか」という上流の部分から考えたい人。単なるデータ分析にとどまらず、施策提案や課題解決まで自分の考えを広げていきたい方にとって、博報堂は魅力的な環境だと思っています。また、現在の仕事では、せっかく組み上げて実施した分析・戦略に対して社内の事情で価値を見出してもらえないことにモヤモヤを感じている方や、よりデータ分析を重視している会社でマーケティングに取り組みたい方などにも、ぜひおすすめしたいですね。 

オールマイティな“課題解決が出来る人”になる  

最後に、今後挑戦していきたいことや、成し遂げたい夢などがあれば教えてください。 

「課題解決のために戦略を組み立てること」が好きで、そこに対して強い興味を持っています。今後はデータ分析のみにとらわれることのない、オールマイティな課題解決が出来る人になっていきたいと考えています。もちろん、データ分析は大きな武器ですが、逆をいえば、それは単なる一つのツールでしかありません。せっかく博報堂にいるのですから、バラエティ豊かなスペシャリストたちに囲まれながら、自身が触れたことのない領域や、博報堂ならではのクリエイティブ、メディアといった部分でも強みを見出して、課題解決に資する武器を増やしていきたいと考えています。


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