DXニーズが変化する中で、博報堂には何ができるか

上田 周平
マーケティングシステムコンサルタント
博報堂 マーケティングシステムコンサルティング局


前回インタビューから半年ほどが経ったマーケティングシステムコンサルタントの上田さんに、今感じている世の中のDXニーズの変化や、博報堂だからこそ提供できる価値、今後の野望などについて、改めて考えを聞きました。 

コロナ禍における、DXニーズの変化 

まずは前回のインタビューから半年ほど経ちますが、上田さんの仕事内容には何らかの変化がありましたか? 

「マーケティングシステムコンサルタント」という肩書き自体に変わりはありませんが、DX領域においては、以前よりも携わる範囲が広くなってきている印象があります。 

具体的には、以前はいわゆるデータ基盤の実装から運用といったような案件が多かったのですが、最近は新しい生活者インターフェースをつくりたいといった依頼や、データマーケティングのコンサルをしてほしいといったような依頼が増えているというのが実情です。それだけ世の中のDXニーズが変化してきていると言えるのではないでしょうか。ひとことで「DX」と言っても、そのテーマやクライアントの課題感によって、グラデーションがかなりある時代になってきていると感じています。 

コロナウイルスの影響というのも、少なからずあるのでしょうか。

そうですね。もともとデジタル上での体験価値を上げるという仕事が昨今は急増していましたが、コロナウイルスの蔓延が、それをより加速させたというのが実態だと思っています。以前は顧客データを統合して、顧客を理解するといったような、じっくり考える依頼が多かった状況から、「一刻も早くデータを活用して、デジタル上のサービスにつなげていかないとまずい」と、多くの企業が焦ることになったのでしょう。 

世の中のDXニーズの変化として、その他に感じていることはありますか? 

すでにマーケティングDXにおけるシステムの導入自体は多くの企業が完了していて、システム環境という意味ではおおよそ準備が整ってきていると言えます。その一方で、それを使いこなす、いわゆるオンボーディングの難しさ、または生活者インターフェースを通していかにCXを向上させるかというデジタル上でのクリエイティブのクオリティなど、新たな課題も顕在化しています。こうした新たな課題の解決にも取り組んでいかねばという思いは、昨今特に感じているところです。 

今現在、上田さんが主に取り組んでいるプロジェクトについても教えてください。

某消費財メーカーのクライアントに対して、先方のDX部門に籍を置かせてもらいながら、同社のさまざまなブランド展開におけるDX支援を行っています。具体的には、化粧品ブランドのD2C化をお手伝いしたり、SNS上でのカウンセリングプログラムを新しいデジタルサービスで実装したり。我々が、外からではなく内からDXを推進する一員となることで、クライアントの事業をよりスピーディーにグロースしていくことが可能になると思っていますので、まずはその成功事例をつくるために、日々邁進しているところです。  

「博報堂なら何かを生み出してくれるだろう」というクライアントの期待

博報堂だからこそ提供できる“価値”について、今の考えを聞かせてください

いかにデジタルを活用して事業をグロースしていくのか、いかにCX向上を実現していくのかが多くの企業で命題になっている今、特にCX向上のような観点においては、生活者とブランドとの双方に視点を持ち、戦略や企画を考えられるマーケ部門があることが博報堂の価値だと思っています。加えて、博報堂の一番の突破力である確かなクリエイティビティを持つ、クリエイティブ部門の優秀なタレントたちがいること。そして、我々のようなテクノロジーを専門とする人材がいること。そういった体制があるからこそ、戦略や構想を実装からグロース運用まで運ぶことができる。この掛け合わせこそが、他の企業にはない博報堂の大きな強みだと感じています。実際に、さまざまな業界からテーマやレイヤーの異なる依頼が数多く届いているのも、「博報堂ならば何かを生み出してくれるだろう」という、お客様からの期待があるからこそと言えるのではないでしょうか。 

ちなみに上田さんは、どんなデジタル人材に博報堂をおすすめしたいですか?

システム実装や運用というと、割と日陰の仕事だったりすると思うんです。世の中に対する自身の仕事の価値や、社会性を感じづらいことも往々にしてあるはず。その点、博報堂の仕事はかなり世に出ますし、クリエイティビティをともなってダイレクトに世の中への価値を体現できるってところが魅力でもあります。言い換えるのであれば、その分しっかり“目立てる”ということ。「自身の仕事の介在価値をより感じたい(=目立ちたい)」という方には、ピッタリの環境だと思います。同時に、自分とは異なる職能のスペシャリストたちと関わりながら、自分自身新たな分野に挑戦していきたいという方にも、博報堂をぜひおすすめしたいですね。

世の中のテクノロジーに対する“アレルギー”をなくしたい

最後に、上田さんは今後DXを駆使して、世の中や社会にどのような影響を与えていきたいですか?

すでに、システムやデータというものは、みなさんが思っているよりもとても身近にあるものです。言い換えるならば、それこそがDXの本質。例えば、「パソコンでSQLを叩いてデータを抜き出してください」と言うと「わからない」となるかもしれませんが、ツールを使って、「こういう操作をするとこうなる」ということを理解するだけでも、仕事の効率やスピードは変わると思うんです。いわば、世の中にはまだまだテクノロジーに対する“アレルギー”を持っている人たちが多くいて。このアレルギーを無くしていきたいというのが、私の中には強い気持ちとしてあります。 

テクノロジーが、違う世界の事象だったのはすでに昔の話というわけですね。

今はデジタルとリアルの区別がどんどんなくなって、ネットで買い物をしたり、食事が届いたりすることは当たり前。それを、「私はデジタルで買い物をしているんだ!」「デジタルで食事をしているんだ!」と意識している人はもはやいないはずです。生活という観点で見れば、こういった現象はこれからさらに加速していくと思っています。一方で、企業はまだまだ変革が必要な側面もあるので、私はその事業変革の事例を少しでも多くつくっていきたいですね。これまで以上にテクノロジーとクリエイティブとが手を取り合い、博報堂が率先してそれを面白くしていけたらと考えています。 



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